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スタートアップのステージとは?シード、アーリー、レイターやシリーズABCなどを整理!

ベンチャー、スタートアップの世界でビジネスを展開している方は「シードステージ」「アーリーステージ」「ミドルステージ」「レイターステージ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

この単語はスタートアップ企業の段階を表す時に主に使用されます。

また、成長度合いに合わせた資金調達の面では「シリーズA」「シリーズB」「シリーズC」に分けられています。

ですが、それぞれの違いやポイントなどがいまいち分からない…という方も少なからずいるのではないでしょうか。

今回はスタートアップ企業にとって大切なポイントである成長ステージや、それに合わせた資金調達のシリーズについて解説していきます。

1 スタートアップにおける成長ステージの違い

前述のようにスタートアップの成長ステージは「シードステージ」「アーリーステージ」「ミドルステージ」「レイターステージ」と表すことが一般的です。

ここからはそれぞれの特徴を解説していきます。

1-1 シードステージとは

「シードステージ」とは起業前の段階。主にはコンセプトや事業アイデアはあるものの具体的な製品やサービスの実現ができていない状況を指します。

この段階では起業家の手元にはビジネスを始めるための十分な資金がないことがほとんどです。そのため起業して事業アイデアを形にするための種銭(シードマネー)が必要となります。

自己資金で工面するか、投資活動を行うVC(ベンチャーキャピタル)、エンジェル投資家から調達することがほとんど。

この段階では具体的なプロダクトではないため、コンセプトや事業アイデアの質を高めることが重要になります。

また代表の熱意やプロダクトのポテンシャルが重要で、特に実現に向けて可能性を感じられる人物面の評価がポイントです。

1-2 アーリーステージとは

「アーリーステージ」とは起業直後の段階。立ち上げ直後は赤字が続くことが多く、会社を発展させるためには当然資金が必要です。

アーリーを乗り越えられるかどうかが企業としての勝負であり、会社と事業の生き残りをかけたあらゆる施策を実行していきます。

この段階で投資家の支持を得るためには、初期プロダクトについて顧客から得られた反響や、熱狂的なファンの存在を証明することがポイント。

より事業を多角化、成長させていくための資金を調達するために、当初描いていた事業計画の実現ができる可能性がいかに高いかをアピールすることが必要です。

1-3 ミドルステージとは

「ミドルステージ」は事業が軌道に乗り出す前の段階です。

完全に軌道に乗ってはいませんが単月黒字を達成したり、赤字ではあるもののあと一踏ん張りで単月黒字が見えてくる企業が対象です。

さらなる企業の発展のために、新たな人材雇用やプロダクトの根本的な改善などに資金が必要。

ミドルステージでは一定の業績を保有しているため、複数のVCから大型の調達や大手企業との資本業務提携等による資金調達が手段の候補として挙げられます。

1-4 レイターステージとは

「レイターステージ」とは企業組織が確立されており、経営が徐々に安定してくる段階を指します。IPOを具体的に検討しだすのはこのステージがほとんどです。

事業やサービスが安定して継続成長する状態で、単月黒字化ではなく単年黒字化を達成させていることが特徴。

継続的に既存事業に投資して企業をさらに拡大していくのか、もしくはメイン事業とシナジーのある新規事業に挑戦するのか、重要な経営判断が求められるステージです。

この段階では社会的信用が得られているため、VCからの資金調達や金融機関からの融資なども比較的容易になります。

ここまでくると金融系VCや政府系VCが登場し、ベンチャーやスタートアップからは一歩抜けた状態といえるでしょう。

2 スタートアップの資金調達のシリーズの違い

「シリーズ」という側面は主にVCの投資判断の際に用いられており、企業の成長段階に応じた投資の段階を示すと考えてください。

スタートアップの資金調達において大きく「シリーズA」「シリーズB」「シリーズC」に分類されます。

ビジネス形態によってはシリーズE、シリーズFと続いていく場合も。

ここではA、B、Cに絞り、それぞれの資金調達のポイントを解説していきます。

2-1 シリーズAとは

シリーズAとは成長ステージの「アーリーステージ」の段階で、一般的に調達額の相場は数億円程度と言われています。

調達額は企業価値評価の1〜2割以内に収めることがポイントです。

当面の運転資金を確保しつつ、経営を安定した軌道に乗せることがステージAの課題。

このタイミングでビジネスモデルの確立を目指し、企業の体制を整えておくことが成功の分岐点といえるでしょう。

そして本来であればさらに細かく細分化されており、最近では「プレシリーズA」と呼ばれるステージも。成長ステージでは「シードステージ」の段階です。

プレシリーズAとは、シリーズAのレベルに到達しきれていない企業を意味しています。シリーズA前に数値目標を達成するために、より少額の資金調達ラウンドをバッファーとして実施します。

2-2 シリーズBとは

シリーズBとは成長ステージの「ミドルステージ」の段階。シリーズAの経験や反省点を活かし、商品やサービスの質がさらに向上していきます。

主な資金調達方法は、VCからの出資や金融機関からの融資がほとんど。この段階での資金調達額の相場は数億円〜10億円程度と言われています。

調達額が大きいのは、事業拡大に伴い必要な資金額が大きくなるため、伴って複数の融資や投資家から一度に資金を集める必要があるためです。

この段階では金融機関や国、地方自治体からも優良企業として認められます。このとこからステージBのタイミングでIPOを果たし資金調達をストップする企業も多いようです。

2-3 シリーズCとは

シリーズCとは成長ステージの「レイターステージ」の段階。黒字経営が安定化し、「IPO」や「M&A」を意識する時期でもあります。

VCと契約している場合には、IPOを行いスタートアップ企業の目標の一つでもある「EXIT」を検討することも。

一方で上場コストを考えIPOを避けるのであれば、M&Aを実行する選択肢もあります。

企業によっては収益が安定しており、外部資金調達が不要なことも。しかし市場の動向が原因で突然収益が下がることも考えられるので、手段は確保しておくべきでしょう。

資金調達額の相場は数億円〜10億円以上と言われています。

シリーズCでは、全国や海外を視野に事業を展開するケースも。ビジネスをさらに拡大させるためには、大規模資金調達の必要もでてくるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

今回はスタートアップ企業における成長ステージと資金調達のシリーズについて解説してきました。

成長ステージは大きく以下の4つに分類されます。

  • 【シードステージ】起業前の段階
  • 【アーリーステージ】起業直後の段階
  • 【ミドルステージ】事業が軌道に乗り出す前の段階
  • 【レイターステージ】経営が安定してくる段階

またスタートアップ企業にとって必要不可欠な資金調達にも、大きく分けて以下の3つのステージに分類されます。(※近年ですとややこのボーダーも曖昧になってきています)

  • 【シリーズA】成長ステージでは「アーリーステージ」の段階で、資金調達額の相場は数千〜数億円程度
  • 【シリーズB】成長ステージでは「ミドルステージ」の段階で、資金調達額の相場は数億〜10億円程度
  • 【シリーズC】成長ステージでは「レイターステージ」の段階で、資金調達額の相場は数億〜10億円以上

このように企業の資金調達や成長を語るうえで重要な考え方であるため、スタートアップに関わる人にとっては理解が欠かせないものといえます。

もちろん展開するビジネスやプロモーション、人材戦略などによって必要な金額は変動するため、あくまで目安としてお考えください。

当記事で僅かでも疑問が解ければ幸いです。

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