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実は大切!全員で意識したいオフィスの湿気対策

一年を通してオフィスや人体に影響を与える気温、そして湿気。

暑い、寒いなどの「気温」は感知しやすいですが、「湿度」はなかなか感知しにくいもの。

ですがこの湿度、オフィスや人体に非常に大きな影響を与えるクセ者なんです。もし適切に対策をしないと、オフィス環境が非常に劣悪になってパフォーマンスが落ちてしまうかも…

そこで今回は湿度と働く環境の関係性、対応策に関してご紹介していきます。

1 湿度による身体や環境の変化

1 湿度が高すぎる場合、低すぎる場合

梅雨時期や夏場など湿度の高い時期は下記のような状況が発生しやすくなります。

  • 発汗による体温調節効果が低下し、熱中症の危険性が増加する。
  • 体内に熱がこもってしまい、体力の消耗が加速。ダルさを感じやすくなる。
  • 消化酵素の働きが悪くなり、食欲不振になってしまうことも。
  • カビが発生しやすくなり、アレルギー疾患や感染症などの可能性が増加する。
  • ダニやムカデなどの害虫が発生しやすくなる。

逆に主に冬の時期など、湿度の低い季節では下記のような状況が発生しやすくなります。

  • 呼吸器系の粘膜が乾燥し、ウイルスが体内に侵入しやすくなる。結果としてインフルエンザなどの病原菌が増加する可能性も。
  • 髪や肌が乾燥し、パサつき・肌荒れ・かゆみが発生する。
  • 静電気が発生しやすくなり、機械類の故障の原因に。

1-2 結露が発生してしまうことも

結露が発生するのは湿度だけではなく温度も関係します。温度によって空気中に含むことのできる水蒸気の量が変化します。高温になるほど多くの水分を含むことができ、低温になるほど少ない水分しか含むことが出来なくなります。

例えば冬の日に室温20度に保たれた室内の空気が、外の気温5度に触れている冷たい窓ガラスに接すると空気の温度が下がります。

そうすると、空気中に含むことのできる水蒸気の限界量が低下。温度の低下により空気中に含むことのできなくなった水蒸気は、空気からあふれ出て水となってガラスに付着します。これが結露です。

そんな結露には、目に見えている「表面結露」と、建物の内部で起こる「内部結露」の2種類が存在します。

一般的に知られているのは表面結露。窓ガラスを拭いたり結露吸水シートを貼ったりという方法である程度は改善することができるでしょう。

しかし、内部結露はかなり厄介。壁や床下、天井裏などの隙間から侵入し、目には見えない裏側に入り込んでしまうのです。

結果として目には見えない壁の裏などでカビが繁殖し、人体に影響を与えてしまうことが考えられます。

2 オフィスでの適切な湿度は?

高い湿度をそのままにしておくと環境に悪影響を及ぼしてしまいます。そのため適切な湿度はどのぐらいなのかをしっかり意識しておきましょう。

2-1 オフィスの湿度は40〜70%を目安に

夏は比較的湿度が低いほうが、冬は湿度が高いほうがパフォーマンスが良いという実験結果もあるようです。湿度は生産性や作業効率に大きく関係してしまいます。

早稲田大学理工学総合研究センター客員研究員の堤仁美氏の実験によると、湿度が70%を超えると、汗が出にくく体に熱がこもりやすくなり、不快感を覚えることになるとのこと。さらに湿度が高いと疲れを感じやすくなるとか。

反対に湿度が35%を下回ると、乾燥による不快感を感じるようになるとのこと。

2-2 実は法律でも言及されている職場の湿度

なかなか丁寧に調べれれることがない湿度と職場環境の関係性ですが、実は職場の湿度については法律でもきちんと言及されているんです。

まず労働安全衛生規則では下記のような規定が。

(温湿度調節)
第606条 事業者は、暑熱、寒冷又は多湿の屋内作業場で、有害のおそれがあるものについては、冷房、暖房、通風等適当な温湿度調節の措置を講じなければならない。

また、事務所衛生基準規則では以下のように規定されているようです。

(空気調和設備等による調整)
第5条
3 事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十七度以上二十八度以下及び相対湿度が四十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない。

さらに厚生労働省が定めた「事務所衛生基準規則」にも項目が複数。

要約すると「空気調和設備を設けている事業者は、室温17℃以上28℃以下、および相対湿度40%以上70%以下になるように努めなければならない」とされています。

3 高湿度になってしまう原因って?

これまでは湿度がオフィス環境に悪影響を及ぼしてしまうことに関してご紹介してきました。

ではなぜ高湿度になってしまうのでしょうか?

3-1 空気の循環が悪い

室内の湿度が高くなるのは、湿気をうまく逃がすことができないことに大きな原因があります。高気密高断熱の建物や部屋では、発生した湿気の逃げ場がなくなってしまうんです。

近年は24時間換気システムの設置が義務づけられたため、湿気を逃すことができるようになっていますが、その前に建築された高気密高断熱住宅の場合は特に注意が必要かもしれません。

3-2 床下・天井からの湿気

敷地の土壌そのものの湿気が多い場合や、床下の通風がよくない場合、室内にも影響してしまう可能性が考えられます。

床下の湿気が多い土地に建物が建っている場合、基礎や断熱材がしっかりしていないと湿気が発生しやすくなってしまいまうことも。

また、1階がガレージでその上に部屋があるような建物の場合、ガレージとの温度差が発生しやく湿度が上りやすくなります。

3-3 人が高湿度の原因のことも

当然ながら人の呼吸には、湿気が含まれています。さらに夏場は発汗が多い季節。これにより湿度が上がることも考えられます。

もし温度が高く風通しの悪い狭いオフィスでたくさんの人が仕事をしている場合、湿度が上昇し続けてしまうかもしれません。

 4 オフィスでできる湿気対策

オフィス内の湿度や温度を定期的に確認し、正しい設定をしている方は決して多くないでしょう。

オフィス内の環境を整えるためには、誰か1人が湿度対策を行ってもなかなか効果が出にくいものです。湿度がパフォーマンスに大きな影響を与えることを全員が意識し、正しく対策を行う必要があります。

ここからはオフィスで心がけたい湿気対策に関してご紹介していきます。

4-1 小まめな換気のために窓や扉を開ける

高湿度空間では、換気をよくすることで湿度を下げることができます。これは最も手軽で簡単な方法ですね。窓をあけて空気の入れ替えをすることは湿気対策に非常に有効。

2か所以上開けると空気の通り道ができるためより効果的に換気を行うことができます。

中でも、もっとも湿気がこもるのはシンク下。お湯を使ったり流したりした場合、排水パイプを通じて熱も伝わってしまうので、よりカビが生えやすくなってしまうんです。

シンク下にお菓子や食材を保存してしまいがちですが、湿気が影響でダメージを受けてしまうかもしれません。

また、床下換気扇を設置することも効果的。床下の相対湿度は、通常夏に高く、冬に低くなります。しかし場合によっては1年中ほぼ一定の高湿度であることも多いのです。

この状態を改善するためには、床下換気扇が活躍してくれるかもしれません。

4-2 除湿器やエアコンの活用

湿気対策には除湿機やエアコンの活用は非常に効果的。オフィスの広さによっては設置する機器が変化してくるので、広さに合わせて検討しましょう。

除湿機は大きいイメージがありますが、実は省スペース用の除湿機も存在します。コンパクトサイズの除湿器なら、必要な時に、必要な場所で大活躍してくれるため非常におすすめ。

4-3 実は使える重曹

小びんなどに重曹を入れて湿気の多い場所に置くと、なんと湿気取りに役立ちます。気になるところに置いておくと人知れず湿気対策をしてくれる心強い見方に。

もし固まってきたら、クレンザーとしてお掃除するときに活用しましょう。

4-4 物件によっては除湿コンクリートや除湿シートも

もし20年以上前の建物の場合、ほとんどの床下が土のままである可能性があります。さらに地盤そのものが水分の多い性質だと、床下にカビが発生していることも多いでしょう。

そのような住宅には、防湿コンクリートが最も効果的ですが、多くの費用がかかってしまうため、よほど土壌の状態が悪くない限りは検討が難しいでしょう。

そこで通常は防湿シートを敷き詰めて湿気対策を行います。

しかし、あくまでも地盤が常水面の影響を受けていない場合と同じ状態にするだけなので、夏場の高湿度対策としては不十分かもしれません。

防湿シートを敷き詰めた上で、調湿剤を設置するなど、適切な除湿対策を行う必要があります。

まとめ

湿度はオフィス環境に非常に大きな影響を与えてしまいます。

場合によっては人体にも影響があるため、しっかりと意識をしておきたいもの。

湿度はパフォーマンスに大きく影響を与えるものだということを全員で認識し、適切な湿気対策を行うことが大切です。

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