インタビュー

テナント、パートナーとして企業と連携するオーナー「いちご投資顧問株式会社」がベンチャーに選ばれる理由(第二回)

シリーズの第2回目は、オーナーとして取組んでいるベンチャー企業とのビジネスパートナーとしての事例や今後の展開をインタビュー。

なぜ積極的にベンチャー企業とタッグを組んでサービスを導入するのか、オーナーとして考える会社としての方針や願いなどを詳しくお伺いしてきました。

第1回目はこちら

1 ビルサービスの中でできるベンチャー企業とのタッグ

Q.前回、オフィス内での入居テナントの方々への工夫をお伺いしましたが、
ビル設備の中で長く続けるサービスになったもの、取組みなどはありますか?

ビルのサービスとしては自転車のシェアリングサービスやAED、エレベーター内の防災キャビネットなどを設置しています。

大規模ビルにあるサービスを中小企業の多い中規模ビルでも受けられるようにと考えて揃えています。

中規模ビルだからサービスが充実していないという完成度にはしたくなく、中規模ビルだからこそ積極的に取り入れ、様々なサービスができると思っていただけるようにしたいですね。

【ELV内防災キャビネット、AED、災害時救援自動販売】

Q.テナントとしてだけでなく、ビルとしてベンチャー企業向けのサービスを多く導入しているのもその流れからでしょうか?

はい。

我々としてはビルのグレードを上げたいという思いもあって、そのためにベンチャーの方々の協力をいただいています。

アイカサさんの傘のレンタルサービスや、東京エレビさんのエレベーター前のデジタルサイネージの設置などもその一環です。

ベンチャー企業の方々との取組みは実験的なものも含めて以前から多く進めています。

Q.おー!弊社とも交流のある2社が出てきましたね!嬉しいです。実験的にというと、どのようなサービスを導入していますか?

前回もお話に挙げた「いちご東池袋ビル」の1フロア全体改修した「いちごラウンジ」ですが、エレベーターを出た扉にスマートロックを設置しました。

通常ですと小規模区画の場合、来客対応やちょっとした会議など行う際に柔軟なスペースがないのが課題です。

小規模区画に入居されている方だけに専用でラウンジが使えるため、ニーズに合わせたご利用の仕方が可能です。

弊社としては、テナントの方々からのご要望があれば入退出のデータをとって勤怠管理にも応用していただくことを目指していました。

ただ、ベンチャー企業の方ですと働き方がフレキシブルなところもあるので、勤怠管理を応用するニーズはあまりなかったようです。

弊社の予測と異なることも多々あるので、そこは導入して修正しながらやっています。

 

Q.ベンチャー企業のサービスはどのようにして導入されていますか?

お話が来ることもありますし、新しい・面白いと思えるものが記事になっていたりするので我々からお声がけさせていただくこともあります。

もちろん何でも導入するわけではないので、我々オーナー側として導入するリスクの検証はしますし、初期費用やランニング費用が大きく出るものは現段階では慎重に見極めています。

コスト面とテナントの方々の利便性の向上を総合的にみてクリアできそうでれば、ス モールスタートでとりあえずやってみます。

Q.最近導入が進んでいるベンチャー企業とのタッグの例はありますか?

ベンチャー企業とタッグを組んだ例として、先に挙げたアイカサさんのサービスを導入しました。

以前弊社でもテナントの方々に傘を貸し出して満足度を上げてもらおうと独自の傘レンタルサービスをしていました。

このサービスは2年間くらい続けていましたが、返却本数が芳しくないためサービスは終了しようという社内の動きがあったんです。

その時に、渋谷で傘のシェアリングサービスを開始するというアイカサさんのニュースを知りました。

渋谷であれば弊社の物件もあるためテナント様の利便性も変えずに、今まで弊社独自で行っていた傘レンタルサービスと置き換えることができると考えました。

導入した際は渋谷と横浜の2物件でしたが、今では6物件に拡充することができています。

【アイカサの傘シェアリングサービス】

Q.いちごオフィスさんでもすでに傘のレンタルサービスを検討されていたとのことですが、そういったアイデアはどこから生まれているのでしょうか?

傘のアイデア自体は社内の話し合いで出たアイデアです。

テナントの方々へのサービスとしていちごオフィスに何ができるのかと皆で考えた時に、その物件のアセットマネージャーが対テナントサービスとして提案したものです。

そういう話し合いがきっかけで、様々な新しいサービスが全物件に広がっていけばいいなと思っています。

2 リートとして新たにチャレンジする重要性

Q.ベンチャー企業とのタッグや入居など、常にチャレンジをする背景を教えていただけますか。

リートの中での差別化戦略でもあります。

Jリートは現在63銘柄あるなかで、いちごオフィスがどういった存在であるかを意識しています。

いちごオフィスは中規模オフィスに特化しているので、必然的に中小企業のテナントの方々が多くなります。

収益事業である反面、ビジネスの継続性を考えた時に中小企業をしっかりサポートするという社会的使命を持つことが大事だと考えています。

最近は特に若い会社が多いのでこういったベンチャー企業のサポートは重要だと思い、お話ししてきた施策を行っております。

Q.投資家の方々にはどのようなご説明をされているんですか?

リートは年に二回決算があってIR活動で投資家の方々にこんな活動をしていますというプレゼンをする機会があります。

オフィスを取り巻くサービスが増える中で、新しい価値を提供していくというのがいちごオフィスの特徴としてあります。

そういう背景から新しいものを取り入れたりチャレンジしようという姿勢があると思います。

投資家の方に説明する際にはサービスがわかりやすいように、キャッチーな表現を考えるなどを心がけています。

Q.今後の展望などあれば教えてください

社会的使命と収益性を両立するため、独自の取組みを続けることで他と差別化できるようにと考えています。

そこでベンチャー企業の方々のサポートとタッグどちらも行うことによって新しい価値と生み出していこうとしています。

オフィスビルのオーナーということを通じて、できる支援というものを精いっぱいやっていけるように心掛けています。

【歳末夜警、ハロウィン清掃活動、降雪時除雪対応】

まとめ

いちごオフィスさんが考えるベンチャースタートアップとの向き合い方をシリーズ2回にわたって取材させていただきました。

改めて伺いオーナー側からベンチャーと積極的にタッグを組むこと自体が業界でもずば抜けて先進的だと感じるとともに、会社の方針として取り組まれているのが非常に印象的でした。

テナントとしても、パートナーとしてもベンチャースタートアップを応援しているいちごオフィスさんに、もしご興味ある方はぜひお問い合わせください!

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