インタビュー

家具のサブスクCLASの「暮らすを軽やかに」する空間創りとは

求人魅力や作業効率を向上させるために、お洒落な家具やインテリアを用意するのはオフィス戦略でとても大事なポイントの一つ。

ですがスタートアップやベンチャー企業にとって、いい家具を揃えるのは一苦労ですよね。

素敵なインテリアはなかなか値段もするし、移転でオフィスの雰囲気が変わってしまうと使わなくなってしまってもったいない…なんてことも。

ですが魅力的な家具を安価に無理なく、その時のオフィスに状況にあわせて柔軟に活用できるのであれば、ぜひ使いたいとは思いませんか?

そこで今回は家具やインテリア、家電のサブスクリプションサービスを展開する、株式会社CLASの代表取締役社長 久保 裕丈さんにインタビュー。

CLAS社ではどのようなサービスでビジョンを実現しているのか、またこれからの展望などについてもお話をお伺いました。

1 「買うのはAmazon、借りるのはCLAS」久保社長の目指す世界観とは

Q. CLASのサービスについて、改めて伺ってもいいでしょうか?

CLASは家具のサブスクサービスを提供している会社です。

AmazonはECが普及していない中で、実際の物を手に取れないネットで買ってもイメージが付きやすい本から販売をスタートしたと言われています。

しかしCLASは、購入に際しユーザーペインが大きい家具からサブスクをスタートしたんです。

「買うのはAmazon、借りるのはCLAS」というコンセプトを基に、今後は部屋やオフィスを逆さにしたときに落ちてくるもの全てを扱いたいと思っています。

まずはファブリック製品やフェイクグリーン、アートなどから取り扱いカテゴリーを増やしていく予定です。

あとは、ニーズのあるベビー用品も扱いたいと考えています。

2 「暮らすを軽やかに」する空間創りをtoCやtoBでどう展開していくか

Q.取り扱う商品カテゴリーを広げていくということですが、toCやtoBどちらに注力していくなどの展望はありますか?

これまでは主にtoCに展開していたので、今後はtoBにも力を入れていくつもりです。

まず手始めに移転サイクルの早いスタートアップ・ベンチャー向けに、オフィス家具の交換サービスを始めました。

オフィス移転時に内装をいれてオフィス家具を設置すると思うのですが、事業の成長とともに採用し、オフィスレイアウトも変更することがあるでしょう。

そんな際に、フレキシブルに対応できるよう椅子や机などのサイズや種類を自由に交換することができます。

こうすることで本業により集中でき、仕事がさらにはかどるのではないでしょうか。

また家具の廃棄も少なくなり、サスティナブルな社会の実現にも貢献できると考えています。

もちろんtoCも日々アップデートしていて、引っ越しをする際に弊社からレンタルしている家具は弊社が引越し先まで移動する引っ越しサービスも行っています。

結婚や出産などで生活スタイルが変わると引っ越しをすることがありますが、そんな際もスムーズに暮らし方をチェンジできるようサポートしているんです。

これからさらにサービス拡充していくので、ご期待していてください。

3 コスパを追求する顧客目線のプライシング

Q.toCやtoBで共にプライシングで気をつけていることはありますか?

最も重視している点は「買った時以上の価値を感じてもらえる価格」です。

もちろん、コストがいくらかかるのかを把握した上でプライシングすることを意識しています。

例えばコストを積み上げて月額2,300円くらいでレンタルに出したいと考えたとしましょう。

しかし顧客目線に立ったときに、2,000円は切って欲しいなと感じれば質を落とさず2,000円以下で提供できる方法を考え工夫し、できる限り理想に近づけるよう努力します。

またすでに世にあるもののサブスクだと、本質的にはリースと変わりません。

なのでCLASでは家具は自社企画の商品を提供し、リペア(修繕)の完全内製化を行いました。

市場で30,000円のクオリティーのものを同じクオリティーで20,000円ちょっとくらいの価格で提供できるよう製造し、それをさらにサブスクで提供しています。

そしてこれが最も重要だと思うのですが、自宅でも自社オフィスでも利用しているほとんどが自社の家具です。

やはり、自分で使ってみないことには良さにも改善点にも気づけませんよね。

実際に自宅で自分で使っていて、このアイテムはここが使いづらいよなぁという改善点を見つけると、すぐに商品に反映するようにしています。

このかいもありサービス立ち上げ初期にはかなり稀に、机の脚に破損があるなどの不備が数件ありましたが、今ではECでは考えられないくらいの不良率の低さとなりました。

4 オフィスはカルチャーとの一貫性を最重視

Q.自社オフィスでも自社製品を利用しているとのことですが、今のオフィスに移転するに当たり、どういうところを重視したのでしょうか?

今のオフィスはとにかくCLASという会社のカルチャーとフィットするオフィス、というところを重視しました。

現在扱っている大多数が家具の商材であり、私たちは家具屋として「日本一の家具屋通り」がある目黒を選びました。

社内のコミュニケーションがとりやすい間取りや内装にしようというところもポイントの一つです。

これはCLASのバリューの1つでもある「和を重んじ、環を創ろう」という、社内外の大きな相互共創の環をチーム全員で創りだすことが目的。

目黒は、渋谷の喧騒から少し離れているところも性に合っていて気に入っています。

5 これからのCLAS

Q.最後に、これからのCLASについて伺ってもいいでしょうか?

今までのCLASはプライシングだけではなく、全ての面で徹底的に顧客目線に立つことを意識してきました。

現在MDを担当しているのが、アパレル業界出身の女性メンバーです。

また、家具を借りる方は家具屋でも家具のプロでもないので、商品名をつける際には顧客目線で分かりやすいネーミングを意識しています。

例えば「主張のないシンプルなベッド」「フィットするモダンチェア」などです。

さらに、商品紹介ページには実際に利用する際のイメージが付きやすいように、その商品が置かれたインテリア空間の写真を掲載するようにしています。

またレンタルの際にいくらかかるのか?が明確になるような表記にしました。

「送料無料」「保険込み」「組立・設置込み」「引取・処分オプションあり」など、なるべくフルオプションで提供できるように努力しています。

今後は、よりCLASのペルソナの方がレンタル開始前に実際に利用する際のイメージがつきやすいよう、写真などをさらに工夫していく予定です。

また何かを借りたいと思ったら「CLASを使えば何でも揃う」という世界まで持っていきたいですね。

編集後記

CLAS社のサービスは、オフィス移転仲介のエージェンシーである弊社IPPOのビジネスととても親和性があると感じます。

スタートアップやベンチャーの立ち上げ初期は、移転費用や特に内装費用をいかに抑えられるかを気にされる経営者の方が多いのではないでしょうか。

「暮らす」を自由に、軽やかにをビジョンとして掲げているCLAS社の家具のサブスクサービスは、まさにその課題を解決できる可能性が高いサービスだと感じました。

また今後さらにSDGsがトレンドになっていく中で、オフィス家具をリペアして利用するCLASさんのサービスのニーズも高まっていくことでしょう。

弊社もオフィス移転仲介業務をする中で、新しいサービスを取り入れたより複合的な提案ができるようにしなければとインタビューを通して感じました。

久保さん、お時間いただき誠にありがとうございました。

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